それでも世界は、回っていく。

 

 

誰かがこの世から消えてしまっても、

この世界は、いつもと変わらずに回っている。

 

いつもと同じように太陽が昇り、沈み、

月は満ち、また同じように循環が始まる。

 

 

生命活動と同じだ。

 

 

お母さんのお腹の中で育ち、産声を上げ、

生まれ、年月が経てば、老い、骨となり、

地に帰っていく。

 

生きている間は、心臓から血液が送り出され、

体全体に血が行き渡り、呼吸をし、

そして、血液が回っていく。

 

まさに循環の中で僕たちは、生きている。

 

だから、この世の誰かが亡くなったとしても、

それが自然だと受け入れ、

また新たな命を授かる。

 

生があれば、死もある。

 

当然のことだ。

 

こうやって、僕たちの世界は、回っている。

 

この世界には、

どうやら永遠なんてないらしい。

 

賞味期限のように

誰もが期限を決められて生きている。

 

ただ僕らがその最後を知らないだけのことだ。

 

もし僕らが期限を知っていたら、

何をするだろうか。

 

 

 

好きな人に告白する。

 

行ったことがない場所に行ってみる。

 

食べたことがない料理を食べてみる。

 

 

 

それぞれが

自分のやりたいことをすることだろう。

 

 

やりたいことって何?と質問すると

多くの人が人生でやり残したことをすると答える。

 

 

で、やり残したことって何?って質問すると、

案外、今でもやれそうなことばかりを答える。

 

 

 

今でもやることができるはずなのに、

なぜみんなはやらないのだろうか。

 

やりたいのにやらない。

 

 

 

ショートケーキの苺は、最後に取っておく。

 

 

好きなものは、最後に残しておく、そんな感覚なのだろうか。

 

 

僕は、こう思う。

 

 

「やりたいなら今、やればいい。」

 

全ての人にとって、今が一番若いわけだし、

遅すぎることはない。

 

むしろ今やらないと後は老いるだけだ。

 

何かしらの言い訳を考えて時間を浪費するのは、勿体なすぎる。

 

時間は、全ての人に平等に与えられているものだ。

 

その時間の中で何をするのか。

 

 

 

あっ、またこの世からまた一つ何かが消えた。

 

 

 

 

でも、あなたは、気づかない。

 

 

 

あなたが気づかないように

あなたが亡くなったとしても誰も気づいては、

くれないよ。

 

 

それでも世界は、回っていく。

 

 

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