夢の中だけで出会う人。
最近、夢を見ることがある。
夢の中には、現実世界で出会ったことがある人が現実世界とは違うそれぞれの役割を持って登場する。
あれどこかで見たことがあるぞ。
あっ、小学校の同級生か。
でも、こんな人だったかな、という具合だ。
ちょっとしたズレがあるから、
映画の別編を見ているかのようで面白い。
僕が生きている世界が現実で、
夢の中が自分が作り出したフィクションのように。
どうやら夢の中で無意識に壮大なストーリーを描き続けているらしい。
そんな夢を見ているうちに、
あることを考えるようになった。
夢とは、実際に自分が経験したことが元となり、構成されているということだ。
夢に出てくるのは、昔の知り合いが多いということとストーリーが自分が経験したことを元に構成されているということが理由として挙げられる。
たまに現実では会ったことがない人が夢に現れるが、実際には認識しておらず、夢から覚めるとすぐに記憶から消されている確率が高い。
しかし、たまに夢の中で知らない人とともに過ごしていることがある。ただ視覚に入っているだけでなく、実際に話したり、物語を一緒に進めているのだ。
そんな物語も束の間、
夢から覚めると誰が誰だか分からなくなっている。
確かに夢の中では、名前を呼んでいるはずなのに夢から覚めるとどうしてもその人の名前や顔が思い出せないのだ。
そう思っていると数日後にその人が違う夢に出てきて、また違う何かをしている。
そんな日が続くこともある。
一体、あの人は、誰なのだろうか。
夢の中だけで出会う存在なのか、
それとも未来で出会うべき存在なのか、
様々な諸説はあるが、一度は現実世界でも
会ってみたいものだ。
もう一人の自分に。